近年、インターネットで検索することが一般的になっていますので、ホームページを持っていないということはそれだけで損をすることになってしまうのです。
一方、ホームページを開設していることのメリットは集客効果が期待できるだけにとどまりません。例えば、ユーザーのアクセス状況を分析することで、より効果的な集客施策を実行することができるようになるのも大きなメリットのひとつです。
それゆえに、「どこでもホームページを作っているから、とりあえず作って置いた方が良いかもしれない…」と考える方も多数いるでしょう。
しかし、実際ホームページを開設するとなると、下記のような悩みを抱えているのではないでしょうか?
「そもそも開設するとどんなメリットがあるのか明確にわからない」
「何を準備をすればいいのかわからない」
「費用はどれくらいかかるのだろう」
本記事では、そんなお悩みを解決するため、以下の内容を中心にお伝えします。
- ホームページを開設するメリット
- 開設時に必要な基礎知識
- ホームページ作成の費用
ぜひ最後までご覧になって、本記事の内容をホームページ作成時に役立てて下さい。
目次
ホームページのメリット7つ|開設前に知っておきたい!
企業や個人がホームページを開設するメリットは、多々挙げられます。多大なメリットを得られるからこそ、多くの企業はお金をかけてホームページを開設・運営しているのです。ここからは、具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
1. 顧客に安心感を与えられる
現代では、企業がホームページを開設するのはほぼ常識となりました。そのため、ホームページがないだけで顧客に不安を与えてしまうおそれがあります。
ホームページがあれば、さまざまな情報を発信できます。自社が提供しているサービスや扱っている商品、独自の取り組みなどを掲載できるのです。どのような理念で事業を行っているのか、どのような社員が働いているのかも伝えられるため、顧客に多くの情報とともに安心感を与えられます。
インターネットやスマートフォンの普及で、情報収集が容易な時代となりました。多くのユーザーは事前にリサーチを行い、安心を得ようとします。ホームページがなければ、そもそもユーザーに見つけてもらえないため、安心感を与える以前の問題なのです。
2. ネットを経由して集客をすることができる
インターネットを用いた集客は、さまざまな業界で行われています。いろいろな手法がありますが、ホームページもうまく活用できれば集客に役立ちます。
実店舗を運営しているケースでも、ネット経由で集客が可能です。ホームページを見てくれたユーザーが「行ってみたい」と感じ、足を運んでくれる可能性があります。
自社のことをまったく知らない層へ、アプローチできるのもメリットといえるでしょう。ネットで検索し、たまたま見つけてもらって集客につながる、といったケースは十分考えられます。
上手に運用できれば、集客に多大な成果を生み出してくれるホームページです。しかし、作ったはいいものの集客につなげられていないケースも少なくありません。
今からホームページ完成後の運用も視野に入れておくことをおすすめします。
3. 営業ツールのひとつとして活用できる
ホームページは、24時間365日働いてくれる営業マンのようなものです。開設さえしておけば、ユーザーが好きな時間にアクセスし、予約や商品の注文に結びつきます。
どれほど優秀な営業マンでも、24時間365日働き続けてくれる人はいません。ホームページなら、年中無休で文句ひとついわず働き続けてくれるのです。
流入の窓口を増やせるのもメリットといえるでしょう。問い合わせフォームや公式LINEのQRコードなどを載せておけば、そこからユーザーの獲得につながる可能性があります。電話やファックスだけでなく、メールやLINEなどの窓口を用意することで、機会損失も防げます。
4. マーケティングに活用できる
アクセス解析ツールを利用すれば、さまざまな情報を含むアクセス状況をチェックできます。アクセス元のデバイスや地域、人数などを確認できるため、今後のマーケティングに活かせることがメリットです。
また、アクセス解析では、直帰率も確認できます。アクセスはしたものの、特に何もアクションを起こさずに離脱したユーザーがどの程度いるのかをチェックできるのです。また、平均滞在時間も確認できるため、これらの情報を組み合わせるといろいろなことが見えてきます。
アクセスは多いのに、直帰率が高く平均滞在時間が短い、といったケースでは、アピールの仕方に問題があるのかもしれません。ホームページまで人が集まってきたけれども、そこにある情報を見て、満足できずにすぐに帰ってしまった、という状態を示しています。
商品やサービスの魅力をきちんと伝えられていない、訪問者に親切な設計になっていないといったことが考えられるため、そこから改善策を打ち出せます。
アクセス解析に使用できるGoogle search consoleやGoogleアナリティクスを、ひとまず導入してみてはいかがでしょうか。
アクセス改善のポイント!
アクセスを改善するに当たって、SEOに関する知識は必要不可欠です。SEO(エスイーオー)とは、Search Engine Optimizationの略で、その直訳どおり「検索エンジンを最適化する」テクニックのことを指します。
ここで言う最適化とは、検索時に上位にサイトが表示されるように、サイトを最適な状態に準備しておくことです。具体的な対策としては、キーワード選定やタイトル・ディスクリプションに気をつけるなどがあります。
SEO対策についてもっと詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。SEOで上位表示されるメリットや、今すぐ始められる具体的な8つのSEO対策について紹介しています。
また、ホームページをパソコンだけでなくスマートフォンなど多様なデバイスからの閲覧に最適化する、レスポンシブ対応もアクセスを改善するにあたって必須です。現在は、スマートフォンからホームページを閲覧するユーザーが増えているため、レスポンシブ多王されていないサイトはユーザーの離脱率が悪化します。
反対にレスポンシブ対応は、Googleが推奨していることもあり、適応することで自然と検索順位が向上することも期待できるでしょう。
ホームページのレスポンシブ対応について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。レスポンシブ対応化させる方法も解説しています。
5. 経費削減につながる
電話しか窓口がない場合、対応に手間や時間をとられてしまいます。電話がかかってくるたびに対応しなくてはならず、スタッフが本来の業務に注力できなくなることも少なくありません。
ホームページがあれば、自社の商品やサービスに関する詳しい情報を掲載できます。画像付きの説明や動画も配信していれば、口で説明するよりもしっかりアピールできるメリットもあります。
電話対応に割く時間を削減できるため、トータルでのコストダウンにもつながります。それまで電話対応をしていた社員は、別の仕事へ注力できるようになり、業務効率化にもつながるのです。
6. ビジネス上での信頼感が得られる
企業が事業を営む上では、さまざまな取引先とも関わり合います。現代社会でビジネスを行うにあたり、ホームページの開設は常識でもあるため、なければ信頼を得られない可能性があります。
特に、事業を始めたばかりの企業には信用がありません。設立したばかりで実績も乏しい、といった企業では取引先の信頼を得にくく、事業が軌道にのらない可能性もあります。
一方、ホームページがあれば、「きちんとビジネスをしている会社」との印象を与えられるでしょう。それだけでなく、事業にかける熱意や社長、従業員の人柄などもアピールできます。
7. 求人募集のツールのひとつとして活用できる
企業が発展と成長を続けるには、優秀な人材を確保しなくてはなりません。しかし、現在の日本は少子高齢化が著しく進み、人材の確保はどんどん難しくなっています。
人材を募る方法には、ハローワークや求人サイト、求人情報誌などがありますが、これらの媒体では最小限の情報しか発信できません。そのため、なかなか人材確保につながらない可能性があるのです。求人サイトや情報誌の場合、広告を掲載する費用も発生します。
ホームページがあれば、求人専用のページを設定でき、そこで求人募集が可能です。豊富に情報を掲載できるため、会社の魅力を余すことなく伝えられることがメリットです。しかも、求人サイトや求人情報誌のように高額な費用が発生しません。
開設に必要なホームページの基礎知識
ホームページを開設するにあたり、必要となるのがサーバーです。ホームページが家だとすれば、サーバーは土地のようなイメージです。土地のないところへ家は建ちません。同様に、サーバーがなければホームページの開設や運営もできないのです。
サーバー
なお、サーバーには無料のものもありますが、突然サービスが終了してしまうおそれがあるため、おすすめできません。また、商用利用をNGとしているものもあるため、有料のレンタルサーバーを利用しましょう。
以下におすすめのレンタルサーバーをいくつか紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
エックスサーバー | ConohaWing | ロリポップ | ミックスホスト | |
初期費用 | 3,300円 | 0円 | 1,650円 | 0円 |
月額費用 | 1,100円~ | 931円~ | 550円~ | 1078円~ |
サイトの表示速度 | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
無料常時SSL化 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
バックアップと復元 | 0円 | 0円 | 有料 | 0円 |
ドメイン
もうひとつ必須となるものが、ドメインです。いうなればホームページの住所で、独自ドメインとサブドメインの2種類があります。ホームページをビジネスで活用したいのなら、独自ドメインを取得しましょう。独自ドメインでは、自分でホームページのURLをすべて指定できます。サブドメインの場合、他人の住所に間借りするイメージのものであり、URLの一部は自分で自由に設定できません。独自ドメインの場合、URLを簡潔にできるため覚えてもらいやすく、SEOでも有効です。
以下によく使われるドメインについて、費用と特徴をいくつか紹介しております。
.com | .jp | .co.jp | .net | |
平均金額 | 1,408円 | 1,628円 | 4,158円 | 1,628円 |
特徴 | 商用サービスや企業向け | 日本を意味 | 日本国内で登記を行っている会社向け | ネットワークに関するサービス向け |
独自ドメインを取得する際に注意すべき点として、例えばドメインの権利者をしっかり確認しておくことが挙げられます。ドメインは基本的に申し込みをした当事者に権利があります。たとえば、Web製作会社に依頼してホームページを作成してもらった場合、権利がどちらにあるのかを確認しておく必要があります。
Web製作会社にホームページを作成してもらう場合でも、ドメインの権利は基本的に依頼主側にありますが、トラブルを避けるためにも必ず確認しておきましょう。
他にも個人情報が開示されないために「Whois情報代公サービス」を利用することや、ペナルティを受けている可能性のある中古ドメインは避けた方が良い、など様々な注意すべき点があります。
特に初めてドメインを取得される方には、メリットや注意点、費用、取得方法まで徹底解説した以下の記事を参考にしてください。
また、サーバーやドメインは一度取得するしてその後も使い続けるためには更新が必要となります。一般には年に一度の更新です。この更新作業が適切に行われないと、ホームページを保持し続けることができなくなる場合もあるので、取得時にその後の管理方法を決めておくといいでしょう。
このように、ホームページは開設して終わりではなく、開設後の更新が必要になるものなのです。ホームページの運用については以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
ホームページを開設するまでの流れ
一度ホームページを開設するまでにどのような流れが必要になるのかを整理しましょう。
1. ホームページを活用する目的を明確にする
まずは、ホームページを作成する目的を明らかにしましょう。一般的なホームページを活用する目的として以下の項目が挙げられます。
- 資料請求や問い合わせ
- 商品・サービスの販売
- 企業の認知度向上・イメージアップ
- 店舗への集客促進
- 採用に役立てたい
次章で詳しく紹介していますので、早く知りたい方はこちらからご覧ください。
また、目的が決まったら、ターゲットや目標、手段を設定しましょう。これらを明確にしないままホームページを制作しても、成果が上がりにくいホームページになってしまうでしょう。
ホームページ制作におけるターゲットとは、「ホームページに訪れてほしい人」「顧客になってほしい人」のことです。
目標とは「ホームページから購入につなげたい」「ブランドによいイメージをもってもらいたい」などの目的を数値化したものです。
手段とは、「サービス紹介用ブログ記事」「よくある質問」など、目標を達成するための具体的な施策を指します。これらを前もって設定することで、次のステップに移行しやすくなります。
2. 同業種のホームページをリサーチする
ホームページの目的が決定したら、次に同業種のホームページをリサーチしましょう。デザインや掲載内容など参考にできる点が多く見つかるはずです。
リサーチする際にはギャラリーサイトを活用すると良いでしょう。ギャラリーサイトは様々なホームページが集まっているサイトです。今回は参考までに、MUUUUU.ORGを紹介します。
MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORGは4,093個(2021年5月9日現在)のデザインを掲載しています。SANKOU!と同様に、業界やデザイン、型や色ごとにデザインの種類を選択して検索することができます。
サイトのファーストビューにあたる「LINEUP」はクオリティが高い順に縦に長いサイトを厳選して紹介するページです。デザイン性が高く、非常に見やすいデザインの中に重要な内容が盛り込まれたサイトばかりです。
この他にもホームページデザインについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。様々なギャラリーサイトの紹介に加えて、デザインのポイントについても紹介しています。
3. ホームページに掲載したい内容を書き出す
様々なホームページを参考にできたら、次に自分の作りたいホームページに掲載する内容を考えます。
自社ブランドを強くアピールする目的であれば画像を多用した構成にしたり、商品紹介ページを充実させたりといったことが考えられます。求人サイトなら、会社案内や業務内容、社員の声などのコンテンツが効果的でしょう。
内容について考える際は、ホワイトボードに書き出していくのもいいですし、マインドマップなどのツールを使用するのも効果的です
また、ホームページ作成においてこのような作業をサイトマップで賄うことが多いです。サイトマップとは、サイト全体のページを樹形図などをもちいて一覧で表したものを指します。
以下の記事ではサイトマップの作成方法について詳しく紹介しています。ホームページに掲載したい内容が上手く定まらない方はぜひ参考にしてください。
4. ホームページ作成方法を決める
ここまでの流れでだいぶ自分の作りたいホームページがイメージできるようになったのではないでしょうか?それを踏まえて、最後にホームページ作成方法を決定しましょう。
ホームページ作成方法は大きく分けて以下の3つが挙げられます。
- プログラミング言語で自作する
- ホームページ作成ツールを使う
- ホームページ制作会社に依頼する
こちらも後述で詳しく紹介していますので、先に知りたい方はこちらからご覧下さい。
5. それぞれの作成方法ごとに進める
自分に合ったホームページ作成方法が定まったら、各方法ごとに進めていきましょう。
作成方法によって用いるツールや準備が異なるためです。
HTML・CSSでホームページを作成する
以下の内容に沿ってホームページを作成しましょう。
<HTML>
1.テキストエディタを用意
2.ブラウザを用意
3.HTMLファイルにコーディング
4.FTPソフトを使ってサーバーへアップロード
<CSS>
1.HTMLファイルへCSSファイルを読み込む
2.HTMLファイルのヘッダー内にstyleタグを書く
3.本文内にCSSを直接書く
より詳しい作業内容を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ホームページ作成ツールを使う
ホームページ作成ツールを用いる場合はまずツールを探すところから始めましょう。同記事内のこちらで紹介しています。
ホームページ制作会社に依頼する
ホームページ制作会社へ依頼する場合も同様、自社に合った制作会社を探すところから始めましょう。同記事内のこちらで紹介しています。
ホームページを活用する目的を定める
企業によって目的は多少異なるでしょうが、代表的なものを挙げると、資料請求や問い合わせ、商品やサービスなどの販売、認知度・イメージアップ、集客などがあります。詳しく見ていきましょう。
資料請求や問い合わせ
高額な商品やサービスの場合、ユーザーへ伝えたいこと、伝えるべきことがたくさんあります。口で説明することが難しい商品やサービスの場合、電話での対応は困難です。うまく伝わらない可能性がありますが、メールや資料でなら正しく情報を伝えられます。
専用フォームを設けて資料請求の受付をすれば、商品やサービスに興味をもつ方のリストを収集でき、なおかつアプローチもできます。
商品・サービスの販売
オンラインショップの機能を実装しているケースも少なくありません。アパレルや美容、食品、家電などさまざまな分野において、ホームページで商品やサービスの販売が行われています。メリットとしては、オンライン販売なら、24時間365日商品やサービスの販売できることが挙げられます。
大手通販サイトを利用する方法もありますが、手数料を徴収されてしまいます。自社のホームページで直接販売するのなら、手数料のようなコストが発生しません。そのため、利益の最大化が可能です。
しかしながら、ECショップを制作会社に一から依頼するとなると多額の費用がかかってしまうことと、また数ヶ月の期間を要することが多いため、予算的に厳しい方やお急ぎの方には現実的ではないかと思います。
企業の認知度向上・イメージアップ
認知度向上やイメージアップを図る場合、企業情報の露出を増やす必要があります。テレビやラジオのCMなどは最たるものですが、高額な費用が発生します。
ホームページなら、最小限のコストで認知度向上やイメージアップを図れることがメリットです。事業に対する熱意や想いを、多くのネットユーザーへ伝えられます。
より高い効果を求めるのなら、SNSとの併用も検討しましょう。SNSで情報を発信しつつ、ホームページへ誘導するのもひとつの手です。
店舗への集客促進
実店舗への集客を促したいのなら、まずはユーザーに自社で扱う商品やサービスに興味をもってもらわなくてはなりません。ホームページを活用すれば、自社商品やサービスの魅力を最大限伝えられ、集客を促せます。
特典やキャンペーンを打ち出せば、さらに効果を高められます。割引クーポンの配布やお得なキャンペーンを打ち出し、集客につなげるのです。SNSで商品やサービスに興味をもちそうなユーザーを集め、ホームページに誘導した上で集客につなげるのも効果的です。
3つのホームページ作成方法から自分に合ったものを選択する
ホームページの基本的な作成方法は、プログラミング言語を使って自作する方法、ホームページ作成ツールを使って作る方法とホームページ制作会社に外注する方法の3つです。
それぞれの作成方法ごとに、難易度や作成にかかる期間、コストなど異なった特徴があるので、この章では3つの作成方法のメリットやデメリットを紹介します。参考にして自分に合った作成方法を選んでみてください。
また、これ以降の章ではそれぞれの作成方法についてより詳細な説明をしていますので、そちらも合わせてご覧ください。
一目でわかる!作成方法比較表
プログラミング言語で自作 | ホームページ作成ツールを利用 | ホームページ制作会社に外注 | |
費用の相場 | 無料~(別途サーバー費用等) | 無料~(別途サーバー費用等) | 50万円~ |
期間の目安 | 半年~(勉強時間含む) | 1ヶ月~ | 2ヶ月~(小規模サイトの場合) |
難易度 | ★★★ | ★★☆ | ★☆☆ |
おすすめの方 | 経験者/時間に余裕がある方 | 中級者/なるべく早く作りたい方 | 初心者/時間に余裕がある方 |
プログラミング言語で自作する
ホームページ作成に使われるプログラミング言語は、主にHTMLとCSSの2種類です。HTMLとは、ホームページを作成するのに必要な言語のことで、テキストエディタにHTMLを入力することで、作成する方法です。
また、CSSとははスタイルシートのことで、ページのコンテンツに装飾を加えるための言語です。画像の大きさや文字の色などに変化を加え、理想通りの見た目を作るために使用します。
これらの言語を学び、駆使することでホームページを作成することができます。
メリット
・費用を大幅に抑えられる
・デザインやレイアウトなど、完全にオリジナルなものを作成できる
デメリット
・専門的なエンジニアリングの知識が必要となる
・公開後、予期せぬ対応が必要となった場合にサポートが不十分である
プログラミング言語としては、決して学習コストが高いものではありませんが、全くエンジニアリングの知識がない方には多少ハードルが高いため、コーディングに興味・関心がある方にのみおすすめできる方法と言えます。
また、イチから学んで作成するとなると多大な時間を必要とするため、お急ぎでホームページを作成したいという方にはおすすめできません。
それでも、プログラミング言語でのホームページ作成に挑戦してみたいという方は以下の記事を参考にしてください。より詳しい解説を掲載しています。
ホームページ作成ツールを使う
メリット
・テンプレートなどを活用することで、専門的の知識がほとんどなくとも作成することが可能
・制作会社に依頼するよりは、コストを大きく抑えることができる(無料で扱えるツールもたくさんある)
デメリット
・テンプレートによってはデザイン等に制限がある
・全くパソコンやITに触れていない人の場合、活用するのはかなり困難
専門的なエンジニアリング知識は基本的に不要であり、無料から使用できるものもあります。費用を抑えつつも、自らのイメージに近いホームページを作成したい方にはおすすめの方法と言えます。
ホームページ制作会社に依頼する
メリット
・最終的な欲しい目的の設計から、プロと一緒に進めることができる
・集客やマーケティング、ブランディングといった観点まで設計したホームページを作成することができる
デメリット
・製作費をはじめ、多大なコストがかかる
・メンテナンスなどの管理に手間がかかる
専門的な知識はもちろん、自社の社員リソースを圧倒的に使わずに済むことができます。コストに一定の余裕があり、かつ一定のスピードとクオリティを重視する場合には、おすすめの方法と言えます。
ホームページ作成ツールについてより詳しく!
それではこの章から、それぞれのホームページ作成方法についてのより詳細な解説を始めていきます。まずは、中級者の方、なるべく早くホームページを作りたい方におすすめのCMSツールを使うケースについて見ていきましょう。
そもそもホームページ作成ツールとは
ホームページ作成ツールは、現在ではCMSツールと呼ばれるのが一般的で、CMSとは「Contents Management System」の略称で、専門的な知識がない人でもホームページの管理や更新がWebブラウザ上で行えるシステムです。
代表的なCMSとしては、WordPressやMovable Typeなどが挙げられます。その他の方法としては、Adobe社のDreamweaverやジャストシステム社のホームページ・ビルダーなど、Webオーサリングツールによる作成も一般的です。
大まかな作業内容
CMSは非常に数多くの種類があり、それぞれ必要な作業内容が異なります。たとえば、WordPressであれば、手打ちのようにheadタグやbodyタグの記述は必要ありません。テンプレートにホームページの公開に必要な枠組みが構築されているため、必要なのは基本的にコンテンツの作成のみです。
プラグインやウィジェットなどの設定も重要ですが急ぐ必要はありません。「投稿」からコンテンツを作成し、「メディア」に必要な画像をアップロードするだけで、一定のクオリティを誇るホームページが構築されます。
よりハイクオリティなデザイン性を求めるのなら、有料テンプレートの導入がおすすめです。とくに市場シェアの大きなWordPressは豊富なテンプレートが揃っており、1万円前後でWeb制作会社の顔負けのホームページを作成できます。
WordPressは基本的にHTMLとCSS、そしてPHPで構成されているため、知識があればテンプレートのカスタマイズも可能です。このように、コンテンツと画像の作成、そしてテンプレートの設定がCMSでのホームページ作成の大きな流れです。
ホームページ作成ツールを選ぶ際の5つのポイント
ホームページ作成ツールは数多くリリースされています。そのため、どれを選ぼうかと迷ってしまう方は少なくありません。選ぶ際の基準はいくつかありますが、ここでは特に着目したいポイントを5つご紹介しましょう。
1. HTMLやCSSなどの知識は必要ないか
HTMLは、ウェブサイトへ反映させるための文章構成を指示する言語です。一方、CSSは文字の色や大きさなどを指定して、見栄えをよくする言語です。どちらも専門的な知識や技術が必要であり、初心者がいきなりHTMLやCSSを書いてホームページを作成するのは難しいといえるでしょう。
そのため、専門的な知識や技術を有さない方なら、HTMLやCSSを書く必要のないツールを選ぶべきです。初心者から中級者向けの製品なら、HTMLやCSSを使わず作成できるものもあります。
2. 初期の作成費用含め運用費用はいくらくらいか
無料で作成できるものもありますが、基本的におすすめはしません。いつサービスが終了するかわからず、セキュリティ面でも不安があるからです。特に、ビジネスで使用するのなら有料のツールを選びましょう。
メーカーや製品によって、価格は大きく異なります。5,000円未満で購入できるものもあれば、30,000円以上するものもあります。価格が高いほどよいもの、とは断言できないため、予算を考慮しつつ目的に合ったものを選びましょう。
3. レスポンシブデザインには対応しているか
かつては、パソコンを用いてウェブサイトへアクセスする方が多くを占めていましたが、近年ではスマートフォンやタブレットなど、モバイル端末を用いる方が増えました。そのため、ホームページを作成するにあたっては、スマートフォンに対応したものを作る必要があります。
レスポンシブデザインなら、パソコンやスマートフォンなど、さまざまなデバイスに対応できます。パソコン用とスマートフォン用、それぞれ別に作るといったことも可能ですが、効率を考えるとあまりおすすめできません。
もちろん、絶対にレスポンシブデザインにしなければならないわけではありません。ただ、さまざまなデバイスでの閲覧に対応できていないと、アクセス数が増えない可能性はあります。特に、ビジネス利用ならレスポンシブデザインは必須といえるでしょう。
4. SEO対策ができるか
SEO対策とは、特定のキーワードで検索されたとき、上位に表示されるための施策です。キーワードの使い方やタイトルのつけ方、コンテンツの質などに工夫して、上位表示を狙います。
SEO対策ができないツールでは、上位表示を狙えません。「他人からのアクセスなどまったく求めていない」といったケースでは不要かもしれませんが、多くの人に閲覧してほしいのなら必須です。
なお、SEOはとても奥の深い世界であるため、SEO対策のできるツールを選んで施策しても、思ったほどの効果を得られない可能性もあります。ある程度まで自身で対策したら、専門家に相談するのもひとつの手でしょう。
5. 契約後のサポートは充実しているか
初めてホームページ作成ツールを使用する方なら、わからないことがたくさんあるでしょう。そのようなとき、誰にも相談できないとなると、作業が進まずモチベーションも下がってしまいます。
ツールによっては、無料の電話サポートを受け付けているものもあります。このようなツールなら、制作中にわからないこと、機能について質問したいことが発生したときも安心です。
おすすめのホームページ作成ツール3選
WordPress
WordPressとは、世界で最も多く使用されているホームページ作成ツールです。サイトの作成やブログの作成といったCMS(コンテンツ管理システム)の一つで、豊富なテンプレートがある点と無料から使用できる点が大きな特徴と言えます。ただし、自身でサーバーを契約したりなどする必要があること、自由度が高いからこそ逆に素人には扱いにくいことがあります。
初めてホームページを作成する方から制作業者などの専門家まで幅広い方々におすすめできる作成ツールの一つです。
Drupal
Drupalは、柔軟なカスタマイズ性を備えており、中規模~大規模なホームページの運用を検討している場合に特にメリットが大きいです。例えば、コンテンツの層が複雑で掲載数も多い、多言語に対応したい、多くの機能を実装したいといった場合に適しています。注意点として運用には技術的な知識が必要で、ほかのCMSと比べて簡単とはいえません。
Joomla!
海外で知名度が高いCMSで、多くの開発者ユーザーによる更新も活発に行われています。小規模~大規模なホームページの作成に向いていますが、どちらかといえば機能の豊富さから大規模な構築向きです。
カスタマイズ性が高く、テンプレートで外観を変更できます。メニューごとに適用できるという特徴があるため、ホームページの個性を出しやすいでしょう。WordPressと同様にホームページの編集が簡単です。
ホームページ制作会社についてより詳しく!
それでは最後に、ホームページ制作会社に外注してホームページを作成する方法について詳しく見ていきましょう。初心者の方におすすめの方法ですが、費用や作成期間での懸念も考えられるのでその点についてもここで解説します。
ホームページ制作の外注にかかる費用
ホームページを外注する場合の相場はピンからキリまであります。ホームページの作成にいくらぐらいかけられるのか、予め予算を決定した上で制作会社を選び始めるようにしましょう。一般的な企業のホームページを作成する場合の相場は以下の通りです。
<50〜150万円>
制作費としては、かなり安価な金額帯と言えます。金額を安価に抑えるため、ホームページの作成仕方としては、ウェブサイト制作ツールの既存テンプレートに用いて、開発することが多くなります。そのため、オリジナリティがあるWebサイトの制作などは難しいと言えるでしょう。
<150万円〜500万円>
制作会社に依頼した場合、この金額感に収まることが一番多いと言えるでしょう。ホームページの作成仕方としては、クライアントからのヒアリングベースで、0から作成する形が一般的です。Webサイト毎の特徴を踏まえた上で、デザインやコーディングをしていくため、一定のオリジナリティやクオリティがある成果物を制作することができると言えます。
<500万円以上>
ホームページ・リニューアルや趣向を凝らしたホームページを新規作成しようとした場合、制作費は500万円以上かかってくるでしょう。この規模の制作になると、制作期間も半年前後かかります。
ただ、マテリアルとしてのホームページを作成するだけではなく、コーポレートブランディングの観点も0から一緒に考えたり、他にはないオリジナリティのあるWebサイトを制作することができます。
また、外注する場合の見積もりについてのより詳しい内容は以下の記事で解説していますので、参考にしてくだいさ。
ホームページ完成までに必要な期間
続いて、ホームページ制作を外注した場合、完成までにどのくらいの期間を要するのかみていきましょう。一般的に、ホームページのに含まれる情報量やページ数に比例して制作期間も長くなります。
小規模サイトの場合
キャンペーンサイトのような3ページ程度の小規模サイトの制作には、約2ヶ月の制作期間が必要です。
・打ち合わせ…15日程度
・要件定義・デザイン(画面設計)…3~4日
・Webデザインのコーディング制作…5~6日
・実装…7~10日
・テストや修正など…4日程度
ページ数が増えれば、それだけタスクも確認作業も増えます。制作期間は少なく見積もっても2ヶ月は見込んだ方がよいでしょう。
中規模サイトの場合
中規模サイト(15ページ程度)の制作には、約3ヶ月必要だとされています。
・打ち合わせ…12日程度
・要件定義・デザイン(画面設計)…6~7日
・Webデザインのコーディング制作…13~14日
・実装…15~16日
・テストや修正など…4日
こうして項目別に日数を見てみると3ヵ月もかからないのでは、と思うかもしれません。しかしサイト制作の規模が大きくなると、上記のような項目に明確に分類できないタスクが増えることも予想されます。
また、Webサイトによっては撮影や素材補正などの工程が別途必要となるケースもあるでしょう。どのような情報を組み込むかによっても期間が変動しますので、スケジュール管理の際には注意してください。
大規模サイトの場合
コーポレートサイトのような大規模なWebサイト(100ページ程度)を制作する場合、およそ約8ヶ月の制作期間が必要とされています。
・打ち合わせ…20日程度
・要件定義・デザイン(画面設計)…15~20日
・Webデザインのコーディング制作…40~70日
・実装…40~70日
・テストや修正など…10~15日
大規模サイトの制作ともなると、確認作業に費やす時間も多くなってきます。社内レビューなどにある程度の日数が必要になることもあります。予期せぬ対応の可能性も含め、8ヶ月程度の制作期間を予定しておいたほうがよいでしょう。
ホームページ制作会社を選ぶときの3つのポイント
高い費用をかけて制作を依頼するのだから、ホームページ制作会社選びに失敗したくないですよね。その一方で、初めて選ぶから何に気をつけたらいいのか、どんなところを選定基準市したらいいのかわからないという方も多いでしょう。
そんな方は、以下の3つのポイントを意識してホームページ制作会社を選んでみてください。
1. 同業種のホームページ制作実績
一括りにホームページ制作とはいっても、業種によって重視すべきポイントは大きく異なります。それゆえ、制作会社のサイトに掲載されている仕事実績などをもとに、同業種のホームページの制作実績を有しているか確認するのがおすすめです。
また、現在はブランディングやマーケティング、キャンペーンなど、各分野に特化したホームページ作成を得意とするホームページ制作会社も多数ありますので、そういった会社への依頼も併せて検討してみてください。
ホームページ制作に取り掛かる前に、ホームページを作る目的や作成したいサイトのイメージがある程度固まっているとホームページ制作会社選びも順調に進むはずです。依頼先を考える際にはホームページの作成目的なども十分に意識するようにしてください。
どの分野に特化したホームページを制作したらいいのかわからないという方は、総合的に強いホームページ制作会社に依頼するのが無難でしょう。
2. 担当者との相性
ホームページ制作は数か月間にわたって行われます。長い期間一緒に仕事をする担当者に経験や実績があると安心しますし、顧客レベルに合わせてホームページ制作について説明してもらえると、意見が食い違うことなく円滑にプロジェクトを進められます。
また、制作期間中に担当者が変わってしまう場合もあるので事前に確認しておくことをお薦めします。
3 .開設後のサポート体制
ホームページは開設して終了というものではなく、その後の運用が必要になります。コンテンツの更新など、ホームページ上の情報を最新のものに保つための更新作業がそのひとつです。コンテンツの更新を自社で行うことができるのか、費用はかかるのかなどを確認しておきましょう。
また、セキュリティに関する問題などが生じるケースも想定されます。そういった場合のサポート体制を確認してから、制作を依頼するといいでしょう。
特に初めてホームページを作成する方や、身近にホームページやプログラミングについて詳しい人がいない方は要チェックの項目です。
ホームページ制作会社選びについての詳しい内容は以下の記事にも掲載していますので、参考にしてください。ホームページ制作会社選びで失敗しないコツと併せて、依頼前にするべきことも解説しています。
おすすめのホームページ制作会社3選
株式会社メフィラス
様々な実績を保有し、押しであるブランディングにも精通していると評判です。
「クリエイティブのさじ加減」とも言える感覚の体験を提供することを使命としています。
デジタルプロモーションに関わる領域を主軸に、クライアントとエンドユーザーの間に普遍的な価値を与えるコミュニケーション戦略やUI/UXデザインなどを提供するWeb制作会社です。
株式会社GIG
多種多様になんでもできるオールマイティーな対応ができるとの評判です。
株式会社LIGの創業者兼前代表である岩上氏が設立し、コンテンツ企画、Webサイト制作、システム開発など戦略的な視点に基づいてあらゆるクリエイティブを制作しています。
株式会社ソニックジャム
様々なクリエイティブを世の中に送り続けることを強みとしています。
Web・インタラクティブコンテンツの制作で19年以上の実績を積んでおり、従来のWeb制作はもちろん「ブランディング+サービス」「新規サービス開発」などをデザインとデジタル技術でサポートしています。
また、以下の記事ではブランディングやマーケティングなど、特定の分野に強いホームページ作成を特徴別に分けて紹介しています。また、制作会社に外注する際の流れや気をつけたいポイントも開設しているので、外注を検討している方はぜひ参考にしてください。
まとめ
ホームページを開設すれば、認知度向上やイメージアップを図れ、集客につながる、経費削減になるなどのメリットを得られます。取引先や消費者からの信頼も得やすくなるため、この機会にぜひホームページ開設を前向きに検討してみましょう。
本記事でもお伝えした通り、初心者がホームページを作成するのなら、作成ツールの利用がおすすめです。いろいろなツールがリリースされているため、比較しながら検討してみましょう。