2022.05.23

弁護士におすすめの集客方法8選|失敗・成功要因も徹底解説

集客がうまくいかず悩んでいる弁護士の方も多いのではないでしょうか。また、新たに事務所を開設する際に、何かしらの集客施策を実施したいと考えている方もいるでしょう。

しかし、実際に集客方法を考えてみてもどのような方法があるのか、また有効なのか、わからないという方もいらっしゃると思います。

そこで本記事では、弁護士業界に適した集客方法について以下にある内容と共にお伝えします。

  • 集客に失敗してしまう要因
  • 弁護士事務所におすすめの集客方法を8つ
  • 選ばれる弁護士になるためのポイント

ぜひ参考にして効果的な集客につなげてください。

弁護士によくある集客がうまくいかない5つの要因

自分なりに工夫して弁護士活動に励んでいるのに集客につながらないのは、どのような要因が考えられるでしょうか。まずは、集客がうまくいかない要因について解説します。ありがちな要因としては、弁護士が置かれている状況や弁護士業務の取り組み方、依頼者の心情などが関係しています。

1. 弁護士の数が増え続けている

日本弁護士連合会が発表した「基礎的な統計情報(2020年)」によると、2010年の弁護士数は28,789人だったのに対し、2020年には42,164人となり、10年でおよそ1.5倍にも増加しています。この飽和した状況から、集客対策を講じていない弁護士が顧客の確保に苦戦していることは想像に難くないでしょう。

参照元:日本弁護士連合会『基礎的な統計情報』(2020年)

2. 依頼者(顧客)からの認知がない

内閣官房法曹養成制度改革推進室が公表した「法曹人口調査報告書」には、弁護士の探し方についての調査結果が掲載されています。結果を見ると、「知り合いに聞いて探す」が35.9%で、「インターネットの情報を基に探す」は21.7%でした。

これら2つの回答が半数を超えているため、既存の顧客が少なかったり、ホームページなどを設置していなかったりする弁護士は、依頼者(顧客)に認知されにくい状況にあるといえます。

参照元:内閣官房法曹養成制度改革推進室『法曹人口調査報告書』

弁護士や法律事務所向けのホームページの作成方法やデザインについては、以下の記事で解説していますので、ホームページの開設を検討する際は是非参考にしてください。

3. ほかの弁護士との差別化が図れていない

依頼主が弁護士を決める際のポイントは、専門性や費用、対応のよさ、立地などです。そのため、弁護士事務所の数が増え続けている現代社会では、ある分野に特化していない、実務経験が少ない、わかりにくい料金体系を掲げているなどの問題点を抱えていると、顧客を逃してしまいます。

したがって、集客を成功させるためには他の弁護士事務所との差別化が重要です。専門性や得意分野を打ち出したり、無料相談を行っている場合にはその旨について記載することで、お問合せに繋がりやすくなります。

また、事務所スタッフにまで親身な対応が行き届いていない、事務所が利便性の悪い場所にあるといった場合も、依頼に結び付かない事態が想定されるでしょう。

4. 依頼を受けられる人数に限りがある

弁護士による相談が、必ずしも契約に結び付くとは限りません。そのため、すぐに次の依頼者を探す必要があります。しかし、集客の軸を顧客からの紹介に据えている場合、たくさんの依頼が舞い込むとはいえません。

依頼を考えている方に認知される機会が少なく、ホームページやSNSなどを駆使する弁護士に依頼が流れるといえます。

5. 信頼・安心などのイメージを持たれづらい

先述の「法曹人口調査報告書」によれば、弁護士への依頼にためらいを感じている方の割合は3割弱でした。依頼をためらう理由には、費用面の心配を除くと「近寄りがたい」「解決までに時間がかかる」「問題がこじれそう」といった内容が挙げられます。

そのため、親身な対応や話しやすさ、わかりやすい説明を心がけていない弁護士は、集客につなげられないといえるでしょう。

参照元:内閣官房法曹養成制度改革推進室『法曹人口調査報告書』

弁護士におすすめ!8つの集客方法

ここでは、集客を上げたい弁護士に向けて、おすすめの集客方法を7つご紹介します。集客方法の特徴やメリット・デメリットをよく比較し、自身に合った方法を選んでください。

1. ホームページ

ホームページを使った集客は、検索エンジンから新規の顧客獲得を図る方法です。ホームページを利用するメリットには、広告費がかからない、依頼者の方から相談を持ち掛けてくれるなどが挙げられます。とはいえ、ホームページにSEOを施していなければ、これらのメリットは得られません。

ホームページでの集客に効果的なSEOとは?

「SEO」とは、検索エンジンでホームページを上位に表示させる方法です。SEOは専門的な知識を必要とするうえ、成果が現れるまでに時間がかかります。そのため、ホームページのデザインはもちろん、離脱の防止やターゲット・ゴールの明確化といったSEOにもこだわる必要があるでしょう。

SEO対策を行なって検索結果の1位に表示されるようになると、約30%のクリック率が見込めます。ホームページを開設する場合、またはすでにホームページを運用している場合には、併せて適切なSEO対策も行うことがおすすめです。

簡単に行えるSEO対策の方法としては、以下の8つが挙げられます。

1. キーワード選定
2. 量より質を重視した読みやすいコンテンツ
3. タイトルとディスクリプション
4. 記事内タグの設定
5. 画像と文字サイズの最適化
6. モバイルファースト
7. 被リンクの獲得
8. サイテーションの獲得

SEOについては以下の記事でより詳しく解説しているので、参考にしてください。

弁護士のホームページ作成時のポイント

ホームページを活用して集客を行うためには、ホームページのデザインを弁護士のイメージに適したものにするなど、工夫すると良いでしょう。例えば、誠実さが伝わるデザインや、堅苦しくなく親しみやすいデザインのホームページを作成するといったことが考えられます。

また、デザイン以外にも工夫できるポイントがあります。それが、ホームページに掲載する情報です。前述したように、多くの人は金銭的な懸念や親しみにくさから弁護士への依頼を躊躇しがちということがわかっています。

そこで、ホームページにわかりやすい料金表を掲載したり、所属している弁護士の顔写真付きのプロフィールを掲載したりすることによって、依頼者の不安を軽減できるような対策を積極的に行なっていくことが大切です。

弁護士・法律事務所のホームページ作成に特化した情報は、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

2. ブログ

ブログは日記形式のホームページです。ブログに法律記事を掲載して、弁護士側から読者とのつながりを構築します。メリットは、専門知識の不要、更新頻度の高さ、アクセスの集めやすさなどです。

とはいえ、ホームページのように弁護士の専門性や実務実績、弁護士費用などの掲載には向いていません。また、相談を促す記事ばかりでは、訪問者の離脱が発生する恐れもあります。

ブログでの集客を成功させるためにも、SEO対策はかなり有効です。ホームページの項で紹介したSEOについて、ぜひ参考にしてください。

引用元:あおい法律事務所ブログホームページ

3. SNS

SNSを使った集客は、インターネット上で個人間の関係を構築する方法です。主にFacebookやTwitterなどのSNSが活用されています。SNSを使う主なメリットは、少額の出費で済む点や情報が拡散されやすい点などです。

SNSは気軽に利用できる反面、弁護士相談を前面に押し出すとユーザーから煙たがられますし、ユーザーとの交流を第一に考える都合、集客につながるまでには時間を要します。また、拡散力の高さから悪い評判も一気に広まりかねないため、利用には注意が必要です。

主なSNSについて、それぞれの特徴を事例も交えて紹介するので、SNSでの集客を検討している方は参考にしてください。全てのSNSを一度に運用するのはかなりの手間になってしまうと思いますので、集客のターゲットやSNSの特徴から最適なSNSを選ぶのがおすすめです。

Facebook

Facebookは、世界中に多くのユーザーを持つSNSです。Facebookには、企業用のページを簡単に作れる機能が搭載されているほか、検索で上位表示されやすい「SEOへの強さ」があります。したがって、Facebookはビジネス向きのSNSだといえるでしょう。

Facebookは実名登録が原則なので、ほかのSNSよりも「信頼感」があります。ビジネスの情報を無料で発信できるため、運用するうえでのハードルが低いことも特徴的です。ただし、Facebookのユーザーは新鮮な情報を求める傾向があるため、コンテンツをまめに更新する必要があります。

例)ベリーベスト法律事務所

引用元:ベリーベスト法律事務所Facebookページ
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Twitter

Twitterは、10~20代の若いユーザーが多いSNSです。ターゲットがこの層なら、Twitterはとても有効な集客ツールになります。

Twitterでは、140文字以内の短文と画像、動画などを投稿できます。発信できる情報量が少ないため、伝えたいことを端的にまとめることが大切です。Twitterにはリツイート機能があるため、爆発的な情報拡散を狙えます。

例)アトレ法律事務所弁護士法人グループ

引用元:アトム法律事務所弁護士法人グループTwitterページ
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LINE

コミュニケーションツールとして浸透したLINEは、集客に効果的なツールでもあります。LINEでは企業の公式アカウントを開設可能です。ここで友達登録してもらうことにより、ユーザーにさまざまな情報をダイレクトに発信できます。

チャットを使えば、ユーザーと個別にやり取りができることもLINEの特徴です。ポイントカードやクーポンなど、集客に役立つアイテムも発行できます。LINEはユーザーと気軽にコミュニケーションがとれるため、ユーザーとの間に親近感を醸成しやすいツールです。

実際に、以下で紹介するITJ LAW OFFICEではLINEを使った無料相談で、弁護士に相談した方がいいのかを診断するサービスを提供しています。ユーザーが気軽に相談できるだけでなく、弁護士に相談した方がいいという診断結果が出た際には、事務所への問い合わせを獲得できる可能性が大いに高まるでしょう。

例)ITJ LAW OFFICE

引用元:ITJ LAW OFFICE ホームページ

Instagram

Instagramは、写真や動画の投稿に特化したSNSです。Instagramは20~30代の女性を中心に人気があるため、この層をターゲットとする企業に適しています。

Instagramでの集客で最も重要なのは、写真や動画のクオリティです。美意識の高いユーザーも多いため、見栄えの良い写真や動画で目を引く必要があります。また、日常の何気ないシーンを投稿することで、ユーザーに親近感を抱いてもらうことができるでしょう。

例)永井法律事務所

引用元:永井法律事務所Instagramページ
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YouTube

YouTubeは、世界一の動画投稿サイトです。再生回数に応じて広告料が入る仕組みがあり、うまくいけばプロモーションだけではなく、広告収入を得ることも可能です。

動画を使うと、商品やサービスについて、ユーザーによりわかりやすく説明できます。また、動画を企業のイメージアップやブランディングに利用することも可能です。

ただし、YouTubeでは、投稿ルールが細かく定められているため、それに沿った動画を制作する必要があります。

実際に弁護士事務所がYouTubeに動画を投稿する際には、事務所の紹介はもちろん、身近なトラブルの解決方法等が挙げられるでしょう。

例)アトム法律事務所弁護士法人

引用元:アトム法律事務所弁護士法人YouTubeチャンネル
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4. オンライン広告

インターネット上に出す広告で、パソコンやスマートフォンなどの利用者をターゲットに据えた集客方法を指します。オンライン広告にはいくつかの種類があるので、以下で取り上げる4つから、各自に合った集客方法を選んでください。

・リスティング広告

検索エンジンの検索結果に合わせて表示される広告です。指定したキーワードを検索すると検索結果の上部に表示されるため、集客につなげやすい方法といえます。メリットは、効果が早い点やコストパフォーマンスにすぐれる点、広告費用を決められる点などです。

一方、競合が多いキーワードでは上位に表示されない、広告はクリックされにくいといったデメリットも挙げられます。そのため、集客につなげるにはキーワードの選定や、広告費の調整などが必須といえるでしょう。

以下では代表的なリスティング広告であるGoogleのサービスを紹介します。

Google広告

引用元:Google広告

Google広告では、指定した予算に応じて広告を打ち出すことが可能です。また会社の経営状態に応じて予算の調整や掲載開始・停止が自在にできることも魅力的です。

無料で始めることができ、Google広告がユーザーにクリックされお問い合わせやサイト訪問などの成果に繋がった時にのみ料金が発生するため、費用をおさえながら広告を出せます。

・SNS広告

SNSのタイムラインなどに表示される広告です。一般ユーザーの投稿に混ぜて広告を出すため、広告という意識を持たせずにクリックしてもらえる広告といえます。SNSごとに利用者の多い年齢層が異なるので、ターゲットに合ったSNSを活用すると、集客の増加が見込めるでしょう。

ただし、関心がない広告は流されやすく、ターゲットが少ない媒体に広告を出すと集客につながりません。集客の効果を得るなら、ターゲット層がよく利用する媒体を選んで、目に留まる広告を出すようにしましょう。

それぞれのSNS広告についての詳細は以下の公式ぺージで確認してください。

・動画広告

YouTubeをはじめとした動画サイトで、動画の視聴に合わせて流す広告です。配信される動画から情報を得る方も増えているので、情報量の多い動画でも広告による集客効果を期待できます。また、スキップ可能・不可能な広告でも、広告の途中で視聴が停止すると、広告費は発生しません。そのため動画広告を出しても、無駄な費用を支払わずに済みます。

とはいえ、広告動画の制作には費用がかさむため、長い期間制作した動画を使い続ける必要があるでしょう。また、動画視聴の前や視聴の合間に広告を流すため、視聴者の反感を買う恐れもあります。

実際に動画広告を打ちたいとお考えの方は、以下の記事でどの広告媒体が自分の事務所に適しているかをご検討ください。

リチカタイムズ【2021最新】動画広告の一覧、媒体おすすめ比較8選

5. オフライン広告

インターネットを活用しない広告がオフライン広告です。よく見られるオフライン広告には、電車の中吊り・タクシー広告に代表される交通広告や、ラジオなどのマスメディアが挙げられます。オフライン広告に分類される広告の詳細は、以下の2通りです。

・交通広告

交通機関や関連する施設などに設置される広告を指します。主な交通広告は、電車の中吊りとタクシー広告です。電車の中吊りは、車内の天井から吊り下げて設置されます。流されずに情報を読み取ってもらえますが、掲載までに時間がかかったり、差別化が難しいのが欠点です。

タクシー広告は、社会人や資産家、高齢者などを対象とした広告です。乗客などに集中して情報を届けられますが、ほかの広告に埋もれる、費用対効果を確かめにくいなどのデメリットも存在します。

・ラジオ

放送の合間や番組内で情報を流す広告です。番組・ラジオ局ごとにリスナーの層が異なるため、集客したいターゲット層に向けて広告を発信できます。テレビと比べてチャンネルを変えられにくいものの、訴求できる数はテレビを下回るでしょう。また、情報は音声に限られるので、弁護士への相談をイメージしにくいといえます。

6. セミナー

ターゲット層を集めて相談しやすい関係性をつくる方法です。参加者が多ければ、信頼に値する弁護士と認識されやすく、将来の集客数増加につなげられます。また、直接顔を合わせるので、ターゲット層との距離を縮められるでしょう。

しかし、参加人数が少ないと信頼に欠けるといった印象を与えかねません。ある程度の人数が集まらなければ、開催の中止を視野に入れた対応が求められます。

7. ポータルサイト

登録する弁護士の情報を集めたサイトです。アクセス数の多いポータルサイトに登録すれば、認知度の低い弁護士でも、サイトを通じたアクセスが見込めます。主なポータルサイトは「弁護士ナビシリーズ」「弁護士ドットコム」などです。相談内容や地域に合わせて、登録した弁護士の情報を提供できます。

なお、サイトには多くの弁護士が登録しているため、自身の情報を閲覧してもらえない可能性も考慮しましょう。

弁護士ナビシリーズ

引用元:弁護士ナビシリーズホームページ

弁護士ナビシリーズとは、ユーザーが相談内容や地域を選択して弁護士を検索することができるサービスです。月間でおよそ270万人が使用しており、弁護士向けのポータルサイトの中で最も使われているサービスのひとつです。

LINEアカウントも開設されているので、より幅広い層に向けた集客ツールとしての使用が期待できます。

弁護士ドットコム

引用元:弁護士ドットコムホームページ

弁護士ドットコムとは、悩みの内容や都道府県から条件に合致した弁護士を検索することができるシステムです。全国で約2万人もの弁護士が使っているポータルサイトで、無料からサービスを利用することができます。

様々なジャンルの相談が、毎月約9,000件以上投稿されている、日本最大級の弁護士検索ポータルサイトです(2021年10月時点)。

8. Googleビジネスプロフィール

Googleが提供しているサービスの一種です。Googleビジネスプロフィールに登録することにより、ユーザーが検索したとき、事務所情報が検索結果ページに掲載されます。

例えば、「東京 弁護士」とGoogleで検索したときの結果は以下のようになります。

このように、Googleビジネスプロフィールへ登録していると、Googleマップとともに、東京にある弁護士事務所が紹介されます。

無料で利用できるため、コストをかけずに集客したい方に適しています。事務所の基本情報をはじめ、他ユーザーの口コミも掲載されます。それらを見ることで、「ここに依頼しよう」と考えるユーザーが出てくる可能性も十分にあるでしょう。

ただ、悪い口コミも投稿されるケースはあるため、注意しましょう。口コミは基本的に削除ができず、多くの方にネガティブな印象を与えてしまうかもしれません。悪い口コミを投稿されないよう、日ごろから丁寧な対応を心がけましょう。

また、クレームに対してどのような返信をするかも大切です。見込み客が見ていることを意識して、冷静かつ誠実に返信するようにしてください。

選ばれる弁護士になるための6つのポイント

上記で取り上げた集客方法を試したところで、そもそも安心して選ばれる弁護士でなければ、集客の増加を果たせません。以下の6つのポイントを押さえ、相談者に選ばれる弁護士を目指しましょう。

1. 人柄や事務所がきちんとしている

横柄な態度を取る、自身の利益を優先するといった方は、依頼者の信頼を得られません。依頼者は、弁護士の人柄やスタッフの対応などから依頼を決めます。そのため、弁護士と事務所のスタッフには、依頼者を第一に考えた対応が必須といえるでしょう。

もっとも、人柄には相性があります。相性が合わないケースも想定して、不快な思いをさせない態度で接することをおすすめします。相性の相違を避けたいなら、ホームページなどに写真を掲載したり、プロフィールを充実させたりするとよいでしょう。

2. 依頼人の説明や不満を丁寧に聞く

頼られる弁護士を目指すなら、親身になって依頼者の説明や不満に耳を傾けることが重要です。依頼者は、困りごとを解決してもらうために弁護士を頼ります。裁判を想定すれば事実と証拠の確認は必須といえるため、説明や不満を聞き流せば、裁判に必要な事実と証拠を把握できません。

依頼者に不信感を抱かれず、頼ってもらう存在でありたいと考えるなら、依頼者の主張を熱心に聞くようにしましょう。

3. 進行状況の報告や説明を怠らない

相談内容によっては、解決までに時間を要することもあります。そうしたケースでは、示談や裁判を終えるまで依頼者の心は不安に駆られることでしょう。依頼者に頼られる存在になるなら、逐一進行状況を報告する、直接会って状況を説明するといった対応を心がけてください。

また、依頼者から問い合わせがあれば、不安を取り除けるよう、いち早く面会のスケジュールを組むようにしましょう。

4. 費用(着手金、成功報酬、日当、実費など)がはっきりしている

初めて弁護士を頼る方は、費用の内訳をよく理解できていません。そのため、最初にどのような名目で費用が発生するのかを説明する必要があります。

また、相談内容によって計算方法や相場が異なるため、費用にも差が生じるでしょう。依頼者が混乱しないよう、ホームページなどに明確な費用を記載するようにしてください。

5. 依頼されたトラブルの問題点や弱点と方針を明示する

初めて弁護士に相談する方は、弁護士の能力を把握できていません。そのため、依頼者に問題解決の能力があることを示す必要があります。具体的な方法は、トラブルの問題点と弱点を明らかにすることです。

どのような点で争っているのか、突かれやすい弱点はどこかを示します。さらに今後の対応策を示せば、初回の相談でも、抱えているトラブルを解決してくれる人物だと認められるでしょう。

6. 不利な場合は誤魔化さずにしっかり伝える

依頼者の立場を考えているなら、不利な点もきちんと伝えてください。調停や裁判では、依頼者側が有利な立場にあっても必ず勝てる保証はありません。あとから相談時に把握していない証拠が出ると、一転不利な状況に変わり、依頼者の信頼を失う可能性があります。

そのため、調子づいた発言は避け、不利な状況に陥る可能性もはっきりと話しましょう。

まとめ

今回は、弁護士が取り組んでいる集客方法などを解説しました。弁護士が増えている現状から、紹介に限った集客では限界があります。ライバルに顧客を奪われないためには、ホームページやSNS、ポータルサイトなどを使った集客が必須といえるでしょう。

集客につながらない要因を分析し、それを解決できる新たな集客方法を取り入れれば集客力アップにつながります。

この記事を書いたメンバー FLUX siteflow編集部
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